医食同源 ~ある血液内科医のブログ~
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10月1日からの新型コロナ診療の変更点
2023-10-02
今年の5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが「5類感染症」に変更になったことに伴い,医療提供体制も段階的に移行しています
10月1日以降は,ワクチン接種や医療費などの取り組みに変更がありますので,御理解の程よろしくお願い申し上げます
尚,検査,診療,コロナ治療薬を除く薬剤,入院時の食事代は,5月7日に公費負担は終了済みです。
◆ワクチン接種:
2024年(令和6年)3月までは,これまでどおり自己負担はありません。
<接種時期・対象者> 2023年(令和5年)9月~2024年(令和6年)3月:生後6か月以上の全員
◆コロナ治療薬:
全額公費負担から一部自己負担となります。
自己負担の上限額は,医療費の自己負担割合に応じて異なります。
・1割負担の方:3,000円
・2割負担の方:6,000円
・3割負担の方:9,000円(ラゲブリオ等の薬価の1割程度にとどまる)
※コロナ治療薬とは,ゾコーバ錠,ラゲブリオカプセル,パキロビッドパック,ベクルリー点滴を指します。
◆入院医療費:
9月までは高額療養費制度の自己負担限度額から2万円を減額していましたが,
10月1日からは同制度の自己負担限度額から1万円の減額に見直して公費支援が継続されます。
以上のように,公費負担の規模が縮小されることで患者さんの自己負担が増える結果となってしまいますが,受診控えによる病態の悪化などがないように適切な時期に受診をお願いします。
どの医療機関を受診すればよいかわからない方や,体調が悪化された方の相談に対しては,県が下記の専用電話で対応していますので参考にして下さい。
コロナ発熱・受診相談ダイヤル 097-573-3015(24時間対応)
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)