医食同源 ~ある血液内科医のブログ~
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コロナ禍でのインフルエンザ予防
2020-09-28
久々の更新です。院内の新型コロナウイルス感染症対策などに日々追われており,ブログの更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした
前回(6月10日)は「マスク熱中症」について書かせていただきましたが,気が付けば冬が迫っています。そう,インフルエンザの流行時期です。
夏は…新型コロナと熱中症,冬は…新型コロナとインフルエンザと見分けるのが困難な疾患が変化してきます。2019-2020年シーズンの日本におけるインフルエンザ感染者は約700万人で,例年の約1000万人と比べると小規模の流行にとどまりました これは…新型コロナ感染を予防する手指衛生などがインフルエンザに有効だったからとも言われていますが,インフルエンザ患者の減少は世界的にも見られており,新型コロナウイルスの出現そのものがインフルエンザ流行に何らかの形で干渉したとの説も考えられています。
日本感染症学会は,新型コロナとインフルエンザの同時流行に備えて提言をまとめました 提言では,症状から両疾患を見分けるのは難しいため,できる限り両方の検査を行うことを推奨するとしています。しかしながら,検査キットの供給には限りがあるため,流行状況によっては,先にインフルエンザの検査を行い,陽性であればインフルエンザの治療をして経過を見ることも考えられるとしています。
外来・検査の体制整備が急がれる中,厚生労働省はインフルエンザワクチンの供給量確保と効率的な接種の推進に取り組んでいます 重症化しやすい高齢者などから順に接種を呼びかける方針です。具体的には…10月1日からは65歳以上の高齢者,10月26日からは医療従事者や基礎疾患がある人などに対し,接種を呼びかけています。ただし,60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全の患者は10月1日から接種可能です
当院でも上記日程でワクチン接種の予約を開始しましたので,御相談ください
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)
前回(6月10日)は「マスク熱中症」について書かせていただきましたが,気が付けば冬が迫っています。そう,インフルエンザの流行時期です。
夏は…新型コロナと熱中症,冬は…新型コロナとインフルエンザと見分けるのが困難な疾患が変化してきます。2019-2020年シーズンの日本におけるインフルエンザ感染者は約700万人で,例年の約1000万人と比べると小規模の流行にとどまりました これは…新型コロナ感染を予防する手指衛生などがインフルエンザに有効だったからとも言われていますが,インフルエンザ患者の減少は世界的にも見られており,新型コロナウイルスの出現そのものがインフルエンザ流行に何らかの形で干渉したとの説も考えられています。
日本感染症学会は,新型コロナとインフルエンザの同時流行に備えて提言をまとめました 提言では,症状から両疾患を見分けるのは難しいため,できる限り両方の検査を行うことを推奨するとしています。しかしながら,検査キットの供給には限りがあるため,流行状況によっては,先にインフルエンザの検査を行い,陽性であればインフルエンザの治療をして経過を見ることも考えられるとしています。
外来・検査の体制整備が急がれる中,厚生労働省はインフルエンザワクチンの供給量確保と効率的な接種の推進に取り組んでいます 重症化しやすい高齢者などから順に接種を呼びかける方針です。具体的には…10月1日からは65歳以上の高齢者,10月26日からは医療従事者や基礎疾患がある人などに対し,接種を呼びかけています。ただし,60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全の患者は10月1日から接種可能です
当院でも上記日程でワクチン接種の予約を開始しましたので,御相談ください
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)