医食同源 ~ある血液内科医のブログ~
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感染性胃腸炎にご用心
2025-03-01
本日より3月です。
昨年12月末には1医療機関当たり100人を超えていた大分県のインフルエンザ患者数ですが,最新の報告数(2025年2月17日~23日)では1.84人まで減少しています。その一方,激しい下痢や嘔吐などの症状を伴う「感染性胃腸炎」の患者数が県内で急増中です
感染性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどが原因の感染症で,秋から冬にかけて流行し,発熱や激しい下痢,それに嘔吐などの症状が現れます。
県によると…2025年2月17日~23日における1医療機関当たりの患者数は21.03人と,前の週から5人以上増加しました。保健所別では…大分市保健所が34.73人,別府市などを管轄する東部保健所が30.29人と特に多くなっています
警報の発令基準となる20人を超えることより,2月26日に感染性胃腸炎の警報を発令し,県民のみなさんに注意を呼びかけています
ノロウイルスなどはアルコール消毒が効きにくいため,予防には石鹸と流水でしっかりと手洗いすることが大切です。特に調理や食事の前,それにトイレの後は手洗いを徹底しましょう。また,嘔吐物などを処理する時には,素手は避けて…使い捨ての手袋やマスク,エプロンを着用することが望ましいです
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)
