医食同源 ~ある血液内科医のブログ~

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CKDとは?

2025-02-27
 本日,『別府CKD地域連携推進会 ~CKDの発症予防・早期発見・重症化対策~』に出席してきました
 
 みなさんは,CKDってご存知ですか?
 これは,「慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease)」のことで,慢性に経過するすべての腎臓病を指します。2002年に米国腎臓財団から提唱された概念で,まだあまり知られていないかもしれません。ですが…実は,CKDの患者さんは国内に約2000万人(成人5人に1人)いると推計され,新たな国民病とも言われています。
 そもそも,腎臓は…①老廃物を体から排出する②血圧を調節する③血液(赤血球)をつくる指令を出す④体液量およびイオンバランスを調節する⑤骨を丈夫にする,などの役割をもつ重要な臓器です。そのため,CKDによって腎臓の機能が低下し続けると,血液透析を要する末期腎不全,脳卒中や心筋梗塞など様々な疾患のリスクが発生してしまいます。生活習慣病として話題になっているメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満+糖尿病,高血圧症,脂質異常症が複数合併)もCKDの危険因子です。メタボリックシンドロームを防ぐことは,CKDを防ぐことにもつながるのです。
 CKDは初期には自覚症状がほとんどありません。夜間尿,むくみ,貧血,倦怠感,息切れなどの症状が現れる時には,CKDが進行している可能性があります。そのため,日々の生活習慣の改善はもちろん,定期的な健康診断による早期発見が重要と考えます。
 
 下記の項目に当てはまる方は,かかりつけ医に一度相談してみて下さい。
 □ 健康診断の尿検査の項目で異常を指摘されたことがある.
 □ 尿の色が変だと感じたことがある.
 □ 尿が泡立っていると感じる.
 □ 夜間に何度もトイレに行く.
 □ 顔色が悪いと言われることがある.
 □ 疲れやすい.疲れが抜けない.息切れがする.
 □ 靴や指輪がきつくなった.むくみを感じる. 
※参考文献「マンガで分かる慢性腎臓病(CKD)」 協和キリン株式会社作成
 
  安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)