医食同源 ~ある血液内科医のブログ~
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インフルエンザ警報発令中!
2024-12-20
12月15日までの1週間に,大分県内58の医療機関から2159人のインフルエンザ感染者が報告されました。これは,前の週から3倍近く増加しており,1医療機関当たりでは37.22人。県は,インフルエンザの警報を発令しました
インフルエンザの流行は,「定点当たり報告数が1.00を上回ること」と定義されます。定点とは無作為に選定した全国約5000の医療機関のことで,それら1医療機関当たりに1週間に受診した患者数が定点当たり報告数となります。
定点当たり報告数が10を超えると『注意報』,30を超えると『警報』が発令され,一度警報が発令されると,定点当たり報告数が10を下回るまで発令され続けます
ちなみに…保健所別に見てみると,大分市保健所が最も多く47.12人。次いで,西部保健所で44.40人,別府市を含む東部保健所では38.17人でした。また,大分県教育委員会によると,12月18日の時点で県立の公立学校あわせて43校がインフルエンザによる学年閉鎖や学級閉鎖を行ったということです。
年末年始の人の移動に合わせて感染が更に拡大する可能性が指摘されていますので,室内の換気,手洗いの励行,咳エチケットや場面に応じたマスク着用など基本的な感染対策の徹底を県は呼びかけています。
また,年末年始は多くの医療機関がお休みするため,市販の総合感冒薬や解熱剤などを準備しておくことも大切です
そして,高熱が続いたり,呼吸が苦しいなどの症状を認める際には当番医などへ早めの受診をお願いします。
※当院発熱外来を受診する際には,受診前に必ずお電話ください
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)
