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医食同源 ~ある血液内科医のブログ~

医食同源 ~ある血液内科医のブログ~

平成6年度インフルエンザ予防接種はじめました

2024-10-15
 10月1日より,当院でも今年度のインフルエンザ予防接種を開始しました。
 当院に受診歴のある方を対象に,原則として予約制となっています。受診歴がなかったり不明であって接種を希望の方は,1度当院窓口にてご相談ください。
 国立感染症研究所の発表では,2023-24シーズン累積のインフルエンザ推計受診者数は約1801.9万人。2018-19シーズン以降,最も多い推計受診者数だったようです。一方,2023-24シーズンはインフルエンザワクチン使用量が2,432万本と2010-11シーズン以降最も少ない使用量となり,現在の2024-25シーズンにおいてはより積極的なインフルエンザワクチン接種が必要と考えられています(日本感染症学会HP「2024/25シーズンに向けたインフルエンザワクチン接種に関する考え方とトピックス」。
 日本では,「インフルエンザワクチンは感染防止効果がないが,重症化防止効果がある」という考え方が一般的で,ワクチン接種率が低い原因の1つとなっていますが,これは誤りです
 インフルエンザワクチンでは,3種類の効果が証明されています。①感染防止,②発病防止,そして③重症化防止です。①感染防止についても,日本の喘息患児を対象とした論文(JAMA,1994)で明確に証明されているのです。しかしながら,インターネット上などでは「ワクチンは効果がない」,「ワクチン接種はむしろ危険だ」といった科学的根拠のない情報が飛び交っています。もちろん,100%の効果や安全性を保証したワクチンはありません。最終的にはワクチン接種の判断は個人の意思に委ねられますが,ネットの情報を鵜呑みにせずに主治医に相談することをお勧めします
(…とネット上のブログに記載すること自体,説得力がないかもしれません。
 喫煙しながら,患者に「タバコをやめなさい」と言っている医師とあまり変わらないかも)
 
 2024年9月23日~29日における大分県内のインフルエンザ感染状況は1医療機関あたり0.07人と昨年の同時期(2023年9月25日~10月1日)の19.55人と比較してかなり少なくなっており,熱く長かった夏が影響しているのかもしれません(私見です)。
 インフルエンザワクチンは接種してから約2週間で効果が現れ,5か月程度持続します。そのため,接種時期は11月下旬から12月が望ましいと考えられていますので,ご検討ください。

  安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)

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