医食同源 ~ある血液内科医のブログ~
災害対策としての予防接種
2025-12-01
11月28日(金)~30日(日)に福岡市(福岡国際会議場)で「日本感染症学会西日本地方会学術集会および日本化学療法学会西日本支部総会」が合同開催され,前半の2日間参加してきました
そのシンポジウムに「災害時の感染対策の課題~それぞれの立場から~」がありました。自然災害や新型インフルエンザなど新興感染症を想定して一般病院が備えるべきことの他,災害時感染制御支援チーム(DICT)として熊本地震や能登半島地震の支援に参加した医師や看護師からの体験談や今後の課題を聞くことができた貴重な講演でした
中でも最も印象に残ったのは…災害対策としての「発災以前の予防接種」です。
11月18日に大分市佐賀関で発生した大規模火災の避難所でも,26日までに23人のインフルエンザ感染が確認されました。いつ起こるか分からない災害に防災グッズを備える他に…災害が起きる前に予防接種を受けることも重要ということです
日本老年学会は「65歳以上の成人で接種を検討すべきワクチン」として,インフルエンザワクチン,肺炎球菌ワクチン,新型コロナウイルスワクチン,帯状疱疹ワクチンおよびRSウイルスワクチン(RSウイルス感染症は乳幼児に多い呼吸器感染症で,慢性呼吸器疾患等の基礎疾患のある高齢者では重症化するリスクがあります)の5つを推奨しています。毎年接種すべきものから数年ごと,1度の接種で十分なものがあり,接種に関してはかかりつけの先生と御相談ください。
当院外来でも御相談いただければ,適切な接種時期などお答えいたします。
安藤 健明(血液内科部長 兼 総合内科部長)






